公開日:2022.09.20

不要になった介護用品は買い取ってもらえる?

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高齢化社会が進展する中で、介護用品の存在がクローズアップされるようになっています。介護保険制度の導入とともに、介護にかかる費用が一部負担で済むようになって以来、施設入所や通所などの介護だけでなく、自宅で少しでも自立した生活を過ごせるように介護用品を使用する際にも、介護保険の対象となったことで一般家庭にも介護用品が浸透するようになりました。

そんな介護用品ですが、使っていた高齢者が亡くなったり、傷害などの状態が悪化することで介護用品を使用することができなくなる場合もあります。実は、それらの介護用品は他人に有償で譲り渡せるようになっているのは、みなさんご存じだったでしょうか。

今回は、不要になった介護用品の買い取りやその方法などについて、詳しくご紹介します。

1. 介護用品は買い取ってもらえるのか?

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介護用品には、移動をサポートしてくれる補装具や、寝たきりの状態でも快適な体制を取ることができる介護ベッドなど、不自由になりがちな生活を少しでも快適にできるアイテムが多数存在します。ですが、使用している人の状態が変われば、不要なアイテムになってしまうこともしばしばあります。

実は、介護用品を処分する方法の1つに、買い取りに出す方法もあります。介護用品はその多くが買い取ってもらえる場合が多いのですが、業者によっては買い取りを行ってくれない場合もあります。

買い取ってもらえる場合であっても、介護ベッドや車いす等、大型のアイテムは買い取り査定を依頼したくても持ち込みができないので、出張査定を依頼することになります。でも、せっかく査定してもらったのに、買い取りを断られる場合もありますから、なんでも買い取ってもらえると考えるのは早計です。

2. 介護用品が不要になる理由

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では、ここからは介護用品が不要になる理由をピックアップしてみます。いずれの場合も、いきなりそのような状況におかれる場合もありますから、現在家族が介護用品を使用している方は、特に覚えておいていただけるとよいのではないでしょうか。

(1) 使用者が亡くなった

まず、介護用品を使っていた人が亡くなったケースがあります。病状が悪化してやがてお亡くなりになる場合もあれば、急な病で亡くなってしまう場合もあります。特に最近は新型コロナウイルスの感染が広範囲に広がっており、元気だった人がいきなり亡くなってしまう場合も出てきました。

(2) 使用者の要介護度が上がった

介護用品を使っていた人が、さらに症状が悪化して要介護度が上がり、新しい介護用品を使用する必要が生じた場合、前に使っていたアイテムが不要になることもあります。

例えば、歩行に支障をきたしていた人が、杖を使えなくなって電動車いすに乗り換える、と言うことはよくあることで、この場合杖が不要になってしまいます。

さらに、複数の障害を抱えている場合には、それぞれの障害を補うために必要な介護用品を使用することもあり、障害が進行することによって介護用品を交換したり、新たな介護容認を追加で使用する場合も出てきます。

このように、要介護度の上昇とともに、使用する介護用品が適宜変わっていくこともあることは前もって理解しておいていただきたいものです。

(3)使用者の病状が悪化した

介護を要する状態は、病気による予後不良なども原因として考えられます。例えば脳卒中や脳梗塞は、身体の一部にマヒが残る場合がありますが、病気が再発するとさらにマヒする部分が増える場合もあり、この場合には介護用品も必要に応じて追加、変更することを余儀なくされます。

ただし、リハビリを重ねることで失われた機能が回復することもあるので、状況が悪化することばかりではないことは、あわせてご理解いただきたいと思います。

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3. 買い取ってもらいやすい介護用品

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介護用品の買い取りを検討する場合には、清潔さが維持されているか、使用する際に故障などはなく快適に使用できるかなど、後のユーザーが困らない状況であることを確認しなくてはなりません。
また、業者によって介護用品の買い取りを行ってくれる場合もあれば、買い取ってくれる場合でも特定の介護用品に限る場合もありますので、あらかじめ業者を選ぶ場合には買取の可否を確認する必要があるあります。この章では、買い取ってもらいやすい介護用品について解説します。

(1) 車椅子

一般的な車椅子のイメージは、標準型車椅子と呼ばれ、さらに2種類に分離されます。別の人が後ろから押す形で使用する「介助式」と、自らの腕を使って車輪を回して前に進む「自走式」の2種類があり、使用する人の障害の具合に合わせて使用されます。

車いすは、屋外での移動を必要とする人が主に使用することが多く、介護用品の中でも比較的使用されることが多いアイテムです。

(2) シニアカー

セニアカーは、スズキ自動車が販売する商品のことで、一般的には「シニアカー」と呼ばれることが多いです。セニアカーは、スクータースタイルの3輪あるいは4輪の乗り物であり、免許がなくても使用することができ、人間が歩くスピードとほぼ変わらず走行できるので介護用品の中でも人気のあるアイテムです。近所への買い物へも使いやすいことから、高齢者だけの世帯に導入されていることが多いアイテムでもあります。

(3) 介護ベッド

「パラマウントベッド」などが有名な介護ベッドは、上半身と下半身の部分の高さなどを調整できる介護用のベッドです。身体の状態に合わせて寝る姿勢を調整したり、寝返りが打てない場合に身体の向きを変えるなど、人の力が無くても自分で適切なポジションを取ることができるので、使用する人も多い介護用品です。

ベッドによっては、さまざまなポジションを取ることができたり、立ち上がりやすい位置まで移動する機能を持ったものもあるので、機能が多ければその分買い取り価格も高くなります。

(4) ストレッチャー

ストレッチャーは、担架と台車が組み合わさったもので、入浴時に使用するものと、病院等を受診する際の搬送用のものとに分かれます。

このうち、入浴用のストレッチャーは、浴槽の隣まで移動することができ、そこから人の手で要介護者を浴槽に移動させる仕組みとなっています。軽量なものもあれば、折り畳みが容易なものもあり、1人で折り畳みができるものもあるので、障害者の状況に合わせて選ぶとよいでしょう。

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4. 介護用品を買い取ってもらう時の条件

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介護用品の中でも、需要の高い用品を紹介させていただきましたが、需要がいくら高くても用品の程度次第では買い取りを断られる場合もあります。これからご紹介する項目を踏まえて、現在使用している介護用品がある場合は、買い取りを前提として清掃をするなど、より丁寧に扱うことをおすすめします。

(1) 美品である

先ほど紹介した用品以外でも、ほとんどの介護用品は買い取り可能ですが、買い取り不可の用品もあります。例えば壊れた介護用品や、使用感が残っている介護用品などです。後者の場合は古すぎたり、汚れや悪臭等が著しいものになると、清潔感に欠けると判断される場合があり、どんなに人気のある介護用品でも買い取りを断られる場合があります。

(2) 動作確認ができている

例えば、介護ベッドなどは複数の段階に調整しながらリグライニングできるのが売りなわけですが、それが思うように動作しなければ意味がないわけで、当然買い取りについても断られる場合もあります。

介護ベッド以外にも、本来の機能が正しく動作しなかったり、一部の機能が使用できない場合は介護用品としての価値が軽減しますので、買い取りを断られる場合も出てきます。

(3) 安全性が確保できている

介護用品は、普通の家電製品とは違って、素人が買い取りできるかどうかを判断するのが極めて難しいもので、実際にリサイクルショップなどに持ち込んでみても、判断基準が分かりにくいため、なぜ買い取りを断られたのかがわかりにくい場合があります…実際のところ、ショップによっても対応も査定金額も大きく変わる場合があります。

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5. 介護用品買い取りの方法

介護用品は、人の手で運べるサイズの物もあれば、介護用ベッドのように持ち込んで査定を受けることが難しい用品もあります。ですので、一般的にはリサイクルショップのスタッフに訪問してもらう「出張買い取り」が基本になると思われます。

ですが、その製品の状況やサイズによって、ショップ側の対応も変わってくることがあるので、まずは買い取りを希望する介護用品のサイズや重さなどをある程度調べて、ショップに問い合わせてみることをおすすめします。

(1) 出張買い取り

出張買い取りでは、買い取りを希望する介護用品の運搬から搬出までスタッフが代行してくれるもので、お客側の体力的な負担はほぼありません。買い取りのため、処分費用を要求されることはなく、買い取り額を査定し、商談が成立すればその場で現金により代金をショップ側が支払ってくれます。

出張買い取りの場合、複数の介護用品を一度に査定してもらえますし、その他空き家に残っている不用品を一緒に査定してもらうなど、家の片づけを兼ねて査定をしてもらうことをおすすめしています。その場で売買を判断できない場合は、仮査定を出してもらい、後日意向を伝えることもできるので、仮査定ができるかどうかをショップにあらかじめ問い合わせておきましょう。

(2) 持ち込み買い取り

持ち込み買い取りは、介護用品の中でも車いすやポータブルトイレなど、自家用車に積み込んで運搬できるものであれば対応できる方法です。とは言っても、介護用品に詳しいスタッフがいなければ査定に時間がかかることもあるので、あらかじめショップに問い合わせておき、詳しいスタッフがいる日時に持ち込むことをおすすめします。

その場で納得できる査定額が出れば、もちろん買い取りしてもらえば問題ありませんが、納得できない場合は別のショップに持ち込んで比較してみる方法があります。とはいっても、介護用品は特殊なアイテムであるため、介護用品の買い取りの可否をショップに問い合わせておくことをおすすめします。

(3) 宅配買い取り

宅配買い取りは、査定を希望する用品をショップが指定する場所に宅急便等で送り、後日査定の結果を教えてもらい、納得できればそのまま用品を譲渡し、買い取り金は指定の口座に振り込んでもらう形となります。介護用品の場合は、なかなか持ち込めるような用品がないので、宅配買い取りを利用することは少ないかもしれませんが、なかなか日中にショップに持ち込めなかったりする人の場合は、利用を検討してもよいかもしれません

6.介護用品の買い取りまとめ

介護用品の買い取りは、ショップによって対応の幅は異なるものの、基本的には「対応している」と考えていただいて十分です。

買い取りを行うショップの中には、介護用品を無料で引き取ってくれるサービスを提供してくれるショップもあります。これは、買い取りはできなくても処分ができずに困っているユーザーへのサービスと考えてもらえるとよいでしょう。お金が手に入るかどうかにかかわらず、介護用品の処分を優先している場合は、このサービスを利用してもよいでしょう。

また、高齢者が亡くなって、介護用品だけでなく、主のいなくなった空き家の片づけを一緒に行わねばならないケースもあると思いますが、リサイクルショップの中には介護用品の買い取りはもちろん、遺品整理や残置物の処分も行ってくれるショップがあります。介護用品だけでなく、家の家具類を全て処分したいという場合も相談に乗ってくれますので、この機会にぜひ実家の片づけを検討してみてはいかがでしょうか。

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