公開日:2022.11.29

ジェットスキー 船舶免許の取得方法

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マリンレジャーの中でも「うらやましいなぁ」と思うことがあるのが、ジェットスキーです。ジェットスキーはエンジンを搭載した乗り物で、1人乗りから3人乗りまで、さまざまな種類の機種があるのが特徴です。
ジェットスキーに乗るには、実は船舶免許が必要なことはあまり知られていません。そのこともあり、無免許で運転している人が事故に遭って命を落とす事故も多く、関係省庁では免許取得について積極的にアピールしていますが、なかなか広まっていない現状があります。今回は、そんなジェットスキーと船舶免許の関係性、船舶免許取得の方法について詳しく解説します。

1.ジェットスキーを運転するには免許がいる?

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ジェットスキー専用の免許は、正式名称を「特殊小型船舶操縦士」といいます。この免許でジェットスキーを運転することができるエリアは陸から2海里(約3.7km)までに制限されています。ジェットスキーを楽しむためには、必ずこの免許が必要となります。
ちなみに船舶免許には「1級船舶免許」や「2級船舶免許」などの免許もありますが、これらの免許ではジェットスキーの操縦はできません。「特殊小型船舶操縦士」の免許は16歳以上から取得できます。16歳より前から教習を受けることは可能ですが、免許が交付刺されるのは満年齢が16歳になってからとなります。

2.小型船舶免許取得の方法

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それでは、ここからは小型船舶免許を取得する方法について解説します。免許取得の方法は大きく2種類あり、国家試験を受験する「受験コース」と、国家試験を受験しない「教習コース」に分かれます。「受験コース」は、ヤマハ発動機が行っている「ヤマハボート免許教室」や、ジェットスキー販売店が主催して行っている教室などのことを言います。一方「教習コース」は、JEIS(日本船舶職員養成協会)を始めとする、登録小型船舶教習所が行っている官営の教室となります。それぞれにメリットがあるので、実際に取得を検討している人はぜひ参考になさってください。

(1)国家試験を受験する「受験コース」

受験コースの教室は最短1日となる場合があります。1日コースでは、学科講習をスマホやパソコンなどの端末を使って、オンラインを使って独学で受講し、実技講習と国家試験が行われるのが一般的です。あくまで実技のみをしっかり指導してくれるものの、学科試験対策は独力で頑張らなくてはならないため、最短1日の講習で済むわけです。教室主催者によっては学科試験の対策を別途実施してくれる場合もあります。また、実技講習と国家試験が別の日になる場合もありますので、何度か教室会場に出向く必要が出てきます。

(2)国家試験を受験しない「教習コース」

「教習コース」は、国土交通省に登録されている小型船舶教習所に入校し、船舶免許取得を目指すものです。教習所で一定期間講習を受講した後、国家試験と同等の内容の学科及び実技修了試験を受験して、それに合格すれば国家試験の学科と実技が免除されます。よく教習所で「国家試験免除コース」と書かれているのがこちらの方法を指します。教習所によっては1日で講習から試験まで完結するところもあるので、時間をかけたくない方にはお勧めのコースと言えます。ただし、学科と実技の両方の講義を受けられることから、受講料などの費用は受験コースよりも高額になってしまいます。

(3)独学で取得する

「受験コース」「教習コース」のいずれにも通わず、独学で免許取得を目指すものです。学科は独学でも勉強可能ですが、実技は自分だけで学ぶことはほぼ困難ですから、ボートスクールに通って指導を受けなくてはなりません。結局、実技講習を施設で受講しないといけないため、完全に独学で免許を取得することはほぼ不可能と考えていいでしょう。

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3.小型船舶免許取得の難易度及び日数

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小型船舶免許を取得する際、スクールや教習所のパンフレットを見てみると「最短1日」「2泊3日で確実に取得」など、さまざまな売り文句が掲げられています。実際、利用するコースによって免許取得にかかる日数や難易度は明らかに異なります。次に詳しく比較してみましたので参考にしてください。

(1)受験コース

受験コースの場合は、実技をしっかり学ばせてくれ、スクール自身が国家試験に準じた実技認定機関となっているので、実際の操縦能力はちゃんとマスターさせてくれます。このために必要な日数は1日とされていますが、この日数の中には学科対策の日数は含まれていません。スクールによっては「学科1日・実技1日」と2日間コースを設けているところもあります。一般的な自動車教習所と同じイメージと考えてもらえるといいかもしれません。学科対策ができない分、免許取得の難易度は「普通」と言えます。

(2)教習コース

教習コースの場合は、学科と実技の両方を指導してくれるので、基本は「学科1日・実技1日」か「学科1日・実技1日+予備日1日」となっているところが多いです。海の天候が悪い場合などには実技教習が行えない場合もあるため、予備日を設定しているところも多いです。教習コースの場合は、宿泊プラン付きのコースもあり、県外からの受講生が学校と宿泊先の送迎付きで受講することができ、観光と免許取得を同時に行えるコースも存在します。かなり至れり尽くせりのコースなので、免許取得の難易度は「容易」と言えます。

(3)独学

独学の場合、すべての項目をそれぞれマスターしなくてはなりません。学科試験の場合、そもそも4問択一問題なので、よく問題に出される「海を航行する際のマナー」や「水上バイクの構造」などをしっかり学習しておけば、一発合格も可能です。国家試験対策を公開しているサイトもあるので、利用するとさらに勉強がはかどります。問題は実技試験…こればかりは、どこかのスクールで事前対策をしておかないと合額は不可能です。試験時の実技は20分程度で、コースを指定された速度で運行するものです。実技試験の合格率はそんなに低くはないと言われており、試験を受けた人の70%程度が合格すると言われています…でも、これらはあくまでスクールを受講していた人の多い場合の合格率ですので、ジェットスキーにまったく乗った事がない人がいきなり試験をパスすることはできないでしょう。そのため免許取得の難易度は「困難」と言えるでしょうし、かかる日数も未知数としか言えないのです。

4.小型船舶免許は1日で取得できる?

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国家試験免除のコースで特殊小型船舶の免許を取る場合を想定しますと、これらのコースでは学科が1日、実技が半日の受講となります。合計1日半で免許を取得できるのが最速の取得日数と考えられます。具体的には、6時間の学科教習を受けて、その日のうちに学科修了試験を受験して合格を目指します。学科試験は40問出題され、65%以上の正解で合格となります。そして実技は、1人につき1時間半程度の教習を受けて、その日に実技修了試験を受験します。学科と実技の両方の修了試験に合格すれば、国家試験を受験せず免許取得となります。

これが教習コースの場合、実技はちゃんと合格させてくれますが、学科は独学で学ばないといけないので、確実に合額できる割合は減少してしまいます。ですが、学科の分だけ授業の時間がないため「最短1日」で免許を取得できる可能性は十分にあります。自分でしっかりと学科の勉強をしておくこと、前述したように対策ホームページなどを活用して独学しておけば、1日で免許を取得できる可能性は十分にあります。

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5.ジェットスキーはどこでも使っていいわけではない?

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ジェットスキーには「航行区域」として、使用できる区域に制限があります。航行区域は船舶検査証書に記載があり、一般的には「沿海区域 ただし、安全に発着できる任意の地点から15海里以内の水域のうち当該地点における海岸から2海里以内の水域及び船舶安全法施行規則第1条第6項の水域内の陸岸から2海里以内の水域に限る」と書かれている場合が多いです。沿海区域に制限が加わる区域、これがジェットスキーの航行可能なエリアを示す「限定沿海」と呼ばれているものです。
例えば、目の前にある無人島にジェットスキーで往復しようとした場合、「海岸から2海里と島から2海里が重複」しているならば距離の問題はなく航行可能ではないかと思われますが、島が沿海区域に指定されている場合は航行できないことになります。湖、川及び港内の水域の中で、地理的には陸岸により囲まれていて、その開口は直接外海に面して大きく開いていないことなどの波や風の影響が少ない水域とされる「平水区域」であれば、航行が認められています。

6.ジェットスキー船舶免許取得方法のまとめ

免許を取得しようと、小型船舶教習所で取得を考えている場合、当然ですが「教習所選び」を考えますよね。ホームページを見てみると、どこの教習所のサイトでも「最短○日で取得可能!」とアピールしていることが多いですが、ここで挙げられている日数は「講習に必要な日数」を表しています。あくまで最短であり、よく確認しておかないと試験が別日になっていて、結果的に1ヶ月近く免許取得までに時間がかかってしまうようなケースもあるのです。これは、学科講習はいつでも受講可能なのに対して、実技講習は決まった日程に予約をしなければならず、土日に実技講習の行おうとしても他の受講生がすでに予約していて、場合によっては1ヶ月先の日程しか空いておらず、結果的に免許取得までかなりの日数を有してしまうこともあるのです。なんとか実技がおわっても、そのあとには国家試験を受験するために別の試験日の都合を空けなくてはいけないので、さらに免許取得までの時間を要することもあり得ます。ですので、最終的に自分の手元に免許証が届くまでの期間としては、1か月~2か月ほど想定しておくと余裕があっていいかもしれません。

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