公開日:2023.11.25 最終更新日:2023.11.27

誰でもわかる!ケーブルの種類と見分け方!

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私たちの生活を支えているインフラたちの中でも、情報機器や通信機器の機能を支え、また機器の動作に必要な電力の供給に欠かせないのが「ケーブル」です。ケーブルにはさまざまな種類があり、固定して使用する者もあれば、移動を前提に使用するもの、通信や防災に特化したものなど、さまざまな用途に応じて使い分けがなされています。表面的にはどれも同じように見えるケーブルですが、場所や状況に応じて正しいケーブルを使うことで、インフラの機能を維持することができるのです。今回は、私たちの生活を支えているケーブルの特徴や種類をご紹介します。

1、ケーブルとは?コードとは何が違うの?

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ケーブルとは、電気絶縁物で覆った電線のことです。1本の線のように見えるケーブルですが、実はその中では何本もの電線が組み合わせられて構成されています。一番外側は、外皮(シース)によって保護されることで、安全性と耐久性を確保していることから、強度が高く、柱や壁・天井の中などで使われることが多くなっています。

似たような製品に「コード」がありますが、ケーブルもコードも電線の一種です。ただし、その構造に違いがあります。ケーブルは、銅などの導体に絶縁性を持つ被覆を施して外装でカバーした構造となっていますが、コードは銅などの導体に絶縁性の被覆を施しただけで、外圧から線を防ぐ構造が簡素化されています。コードは主に家電製品に使用されている場合が多く。パソコンをはじめ、家庭用で使用される電気機器には軟導体のコードが使用されているのが一般的です。

一般的に、ケーブルはコードに比べて強度と耐久性が高く、ステップル(コの字型のカバー付き電線止め金具)による固定にも十分に耐えられるようになっています。なぜ耐久性にここまでこだわっているのかと言えば、ケーブルはコードとは異なり、電圧や許容電流などが高圧のものを受け止めるだけの性能が求められていることから、使い方や場所を間違うと火災などの発生を招く可能性もあることが懸念されるからです。

2、ケーブルの種類とその用途

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この章では、代表的なケーブルの種類と用途について、詳しく解説します。

(1)電力ケーブル

電力ケーブルの主流となっているのは「CVケーブル」です。CVケーブルには、CVDケーブル・CVTケーブル・CVQケーブルなど、強度のことなるケーブルがあります。もともとCVケーブルは、導体のまわりに絶縁体である架橋ポリエチレンが使われており、さらに外部を銅テープやビニルシースなどで覆った構造のケーブルとなっています。漏電などを防ぐことを重視して造られていることから、電力用ケーブルとして広く普及しています。送電線はもちろんですが、住宅や商業施設、工場や病院などのさまざまな建物で使用されています。耐久性に優れているため屋外でも使用されることが多く、耐久性も数十年間となっていることから、非常に多くの現場で使われています。ちなみに、CVケーブルを2本より合わせたのがCVDケーブル、3本より合わせたのがCVTケーブル、4本より合わせたのがCVQケーブルとなり、より合わせた本数が多ければ多いほど耐久性が増し、許容電流値が高くなります。

(2)VCTケーブル

VCTケーブルは、交流600V以下、直流750V以下の電圧で使用されるケーブルで、別名を「キャブタイヤケーブル」とも言います。VCTケーブルは柔軟性が高く耐水性にも優れていることから、建物内などで作業時に使用する電力を確保するためのケーブルとしてよく使われます。また、エレベーターなどのように上下移動を伴う電気機器には、その柔軟性を活かして利用されるケーブルです。VCTケーブルの耐久性をさらに高めたのが「VCTFケーブル」です。導体をビニル絶縁体で覆い、外側をビニルシースで覆ったケーブルなので、耐水性・耐油性が高く、製造現場や工事現場でよく使用されます。

(3)電線

電線の中でも主流になっており、家庭内でも多く使用されているのが「IV電線」です。IV電線は、ビニル絶縁電線とも言い、600V以下の屋内配線や配電盤の配線に広く利用されている電線です。家庭内では、照明器具やコンセントへの渡り線などに使用されています。今まで紹介した電線との違いは、耐久性や外圧を防ぐ外皮がないことです。そのため、建物内を張り巡らせる配線や、電線が損傷しやすい場所には使用されることがまずありません。

IV電線の耐久性を一定程度高めたのが「VVFケーブル」です。IV電線の外側をビニル被膜やビニルシースで覆った単純な構造のケーブルで、住宅や、商業施設・公共施設などの低圧屋内の配線として、広く一般的に使用されています。その他「EM-EEFケーブル」は、電線やケーブルを廃棄処理する際に発生するハロゲンガスやダイオキシンを抑えるため、ポリエチレンなどの素材を使用し、廃棄時の発煙が少なくなるように作られている、エコロジータイプの電線です。

(4)通信ケーブル

通信系のケーブルとして主流になっているのは「CVVケーブル」と、性能強化型の「CPEVケーブル」です。CVVケーブルは、ビニルなどの絶縁体で胴体が巻かれている製品で、ビニルシースなどで覆われており、一定の耐久性を担保しています。そのため、工場や発電設備などの制御回路に使用されるケーブルとして使用されています。耐久性は低めで、原則屋内で使用されます。もし屋外で使用する場合には、劣化を避けるためケーブル自体を電線管に収容して使用することがあります。その他CVVケーブルと比べて通信性を高めているCPEVケーブルは、市内電話回線や通信制御線として使用されます。

(5)防災ケーブル

耐久性や耐水性、防災時に動作を要する機器への電力供給のために用いられているのは「FPケーブル」です。FPケーブルは、特に耐火性能をもたせている電力用のケーブルであり、主に防災用機器の電源供給や消防設備の非常電源回路など、火災にも耐えるための機器や設備に使用されています。

(6)光ファイバーケーブル

光ファイバーケーブルとは、非常に細く繊維状に作られた、大容量の通信情報を伝送するために作られたケーブルです。一般家庭でもインターネット回線用のケーブルとして用いられています。光ファイバーケーブルを使ったネット通信は、インターネット上の動画や音楽などのデータをレーザー光に変換して構想通信が可能になっていることから、IP電話や光電話の併用も可能となり、固定電話回線を使用する必要がなくなることから、通信インフラにかかるコストの削減を図ることもできます。

(7)同軸ケーブル

同軸ケーブルは、電気通信に使われる被覆電線で、発砲ポリエチレンの絶縁体と外部導体で構成されており、さらに外部を被覆してある4層構造のケーブルです。テレビ電波やケーブルテレビの引き込み線など、高周波の製品に使用されています。外部への電磁波漏れを少なくすることで他の電気製品や通信機器への干渉を最小限にとどめる工夫がなされています。

3、ケーブルの交換や維持管理

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家庭内や事業所内に設置したケーブルの交換や維持管理は、基本的に電気工事士など専門資格を持った人間が行わなければなりません。これは法律で定められていることなので、素人が手を出すことはお勧めできません。

ちなみに、電気配線や電気設備は使用するたびに劣化します。10年以上放置していると配線が断線し、壁の中でショートする危険性もあります。そのため電気配線は定期的に点検し、問題があれば工事を依頼する必要があります。電気点検の目安は電気配線の耐用年数(10年程度)です。一般家庭においても地域の電気保安協会の電気工事士が訪問し点検をしますので、その際に指摘事項があれば、速やかに修繕等の対応をすることをおすすめします。

この時、ケーブルの交換や維持管理はどこからどこまでが建物の持ち主の担当になるのかわからない人もいるでしょう。一般的には、建物内の配線は建物の持ち主の管轄になります。

4、誰でもわかる!ケーブルの種類と見分け方!まとめ

最近、DIYが流行っていることもあり、自分で電線やケーブルの交換を行う動画などが多数アップされていますが、自分で工事を行えば費用を抑えることもできるので「ぜひ自分もやりたい!」と思う人もいるでしょうが、不用意に手を出すと所有権の問題に引っかかることもあります。一般家庭に引き込まれている電気の場合、計量器やアンペアブレーカーなどは電力会社の管轄となり、そこから内側が建物の持ち主の範疇になります。

素人が工事をしてしまうと、不用意に配線に触れて感電やショートすることもあります。最悪の場合には、配線の接続ミスから、周囲の建物にまで影響を及ぼす危険性もあります。電気配線工事は、安全を確保するためにも電気工事士が施行してくれる専門業者に依頼することをおすすめします。もし、電気工事士が施行していない電気工事が原因となって火災が発生した場合、火災保険の対象にならないこともあるので注意が必要です。

みなさんがDIY程度に取り組むならば、LAN回線や電話回線など、電気配線に関与しない通信回線程度のことであれば、法律上も問題はありません。無線LANが届きにくい別室へのLAN回線増設など、腕に自信のある方はぜひチャレンジしてください。

その際には、ケーブルの種類を確認し、他のケーブルへの干渉などに留意しながら、安全第一で作業を行っていただくことをお願いします。

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