公開日:2024.04.15
自転車の防犯登録の仕組みとは?解除はどうやってする?
自転車の防犯登録とは?
自転車における防犯登録とは、自転車の盗難を防ぐための仕組みであり、万が一盗難に遭った場合の迅速な返還を目指すための制度です。自転車の防犯登録は、自転車が盗難に遭った際、警察が登録情報をもとに持ち主を特定し、自転車を返還することができることや、自転車の流通を管理することで、盗難自転車の取引を防ぐ目的も込められています。自転車を新たに購入した際や、所有者が変わった場合などに、自転車販売店や指定の登録機関で防犯登録を行います。手続きには、所有者の氏名や住所、自転車の車体番号などが必要です。登録には手数料が必要で、地域により異なりますが一般的には500円~1,000円程度です。
防犯登録を行うと、登録証と防犯シールが交付されます。登録証には所有者の情報と自転車の車体番号が記載されており、所有権の証明となります。防犯シールは自転車に貼り付け、防犯登録がなされていることを示します。
1.自転車の防犯登録のメリット
自転車の防犯登録を行うことで、さまざまなメリットがあります。主なメリットをいくつかご紹介します。
(1) 自転車の盗難防止
防犯登録シールが貼られた自転車は、自転車が登録されていることが明らかであるため、盗んで転売するなどの行為を行うと、足が付き逮捕される可能性が高まることから、結果的にその自転車を盗みにくい環境を作り出します。防犯登録を行うことで、自転車の盗難を抑止する効果があるのです。
(2) 盗難時の迅速な対応
もし自転車が盗まれた場合でも、防犯登録されている自転車は、警察が所有者を素早く特定することが可能です。その結果、自転車が見つかった際に迅速に返還される可能性が高まります。一般的に、一時的に盗難されて乗り捨てられる自転車も多いのですが、この場合でも防犯登録から確認することができるので、持ち主に速やかに連絡が入り、愛用している自転車が手元に戻ってくる可能性が高まります。
(3) 所有権の証明
自転車の防犯登録証は、所有者の情報と自転車の車体番号が記載された公的な文書であり、自転車の所有権を証明するものです。これにより、自転車の売買や譲渡時などに所有権を明確に示すことができます。最近では、自転車の運転中に有効な自転車保険などの制度が充実していますが、自身が所有する自転車に対して保険が有効なケースもあり、万が一事故に遭った時に、自身が所有する自転車を使用していたのかどうかを証明する必要がありますが、その際に所有権を証明できる防犯登録は有効な方法となります。
2. 自転車の防犯登録を行わないことで生じるデメリット
市中を走っている自転車を見てみると、防犯登録を行っていない自転車数多く見受けられますが、防犯登録を行わないことでデメリットが生じることもあります。そのいくつかをご紹介します。
(1) 自転車の追跡が難しくなる
自転車が盗まれた場合、警察が追跡しやすいようにするために防犯登録が有効です。登録されていない自転車は、見つかったとしても所有者に返却するのが難しくなります。特徴などから「これは私の自転車です」と主張しても、防犯登録が無ければ本当に所有者であるかを証明することができなければ、引き渡しを受けることができない場合もあります。
(2) 自転車の所有権の証明が難しくなる
自転車が盗まれた後に見つかった場合や、自転車の所有を巡ってトラブルが生じた場合など、自転車の所有権を証明するのが難しくなります。特徴などから「これは私の自転車です」と主張しても、防犯登録が無ければ本当に所有者であるかを証明することができなければ、引き渡しを受けることができない場合もあります。やはり、第三者による証明が無ければ、盗難後の対応はかなり困難を極めることになります。
(3) 自転車保険の適用外になる場合もある
最近では、自転車の運転中に有効な自転車保険などの制度が充実しています。しかし、これらの保険の条件に「自身が所有する自転車」であることが定義されている場合もあります。そのため、万が一事故に遭った時に、自身が所有する自転車を使用していたのかどうかを証明する必要があります。防犯登録がなされていなければ、自転車の所有権を証明する際に困難を伴います。
(4) 条例違反となる場合がある
一部の自治体では、自転車の防犯登録を行わないことが条例違反となり、罰金の対象となることもあります。実際に罰金を科せられたケースはないと思われますが、自転車を使用した悪質な行為を繰り返す常習犯的な存在がいた場合、さまざまな余罪を追及される中で条例違反を追及される可能性も十分にあるでしょう。
3. 自転車の防犯登録の手続き方法
自転車の防犯登録は、自転車を新規に購入した際に、その自転車を購入した店舗で手続きを行うことができます。
登録情報には、自転車の所有者の基本情報(氏名、住所、電話番号など)と、自転車の車体番号を提供します。これらの情報は、防犯登録証に記載されます。購入者は、自転車本体の費用に合わせて、防犯登録の手数料を支払います。地域や店舗によって異なりますが、一般的には500円~1,000円程度です。登録が完了すると、防犯登録証が発行されます。これは自転車の所有者の証明となるため、大切に保管してください。
登録が完了すると自転車に防犯登録シールが貼られます。防犯登録シールには「〇〇 12345」などの名機がなされますが、〇〇の部分は購入した店舗を所管する警察署の名称が入ります。防犯登録シールによって自転車が防犯登録されていることを示すことができます。なお、防犯登録は購入した店舗を所管する警察署単位で行われるので、居住地から遠方の自転車店で購入した場合は、居住地を所管する警察署での登録とならない場合があります。
4. 中古自転車を購入した場合の防犯登録
中古で自転車を手に入れた場合や、防犯登録済みの自転車を持って別の地域に引っ越した場合、自転車の所有者が変わったときには改めて防犯登録を行う必要があります。この場合は、ご自身で警察署や自転車販売店などの登録機関に行って手続きを行ってください。中古の自転車を購入した場合でも、新規の自転車を購入した場合と同様に防犯登録を行うことが推奨されています。
中古自転車を購入した場合、既に防犯登録がなされている場合には、前所有者に自転車の防犯登録を解除してもらうことをおすすめします。登録の解除義務はないのですが、仮に盗難などのトラブルになった場合、前の所有者にも照会がかかるので、余分な手間がかかることもあるし、新しい所有者が自転車を盗んだなどの疑いを掛けられることもあるので、ぜひ前所有者には手続きをお願いしたいところです。手続きは簡単で、前所有者が防犯登録証と身分証明書を持って、最寄りの警察署や交番に行き、自転車の所有権の移転を申し出て所定の書類により申請を行うだけです。
登録が解除できれば、新所有者が、自転車の防犯登録を申請します。自転車の車体番号とあなたの基本情報(氏名、住所、電話番号など)を持って、最寄りの警察署や交番に行きます。ここからは新規の防犯登録と同じ手順となります。
5. 自転車の防犯登録の仕組みとは?解除はどうやってする?まとめ
自転車の防犯登録は、自転車の盗難防止や、盗難後の自転車の追跡・返却を目的とした制度です。自転車を新規に購入した際や所有者が変わった際には、防犯登録を行うことが推奨されています。防犯登録の手続きは、自転車販売店や警察署、交番などで行うことができます。登録には自転車の車体番号と、購入者の基本情報(氏名、住所、電話番号など)が必要です。手数料は地域により異なりますが、一般的には500円から1,000円程度です。登録が完了すると、防犯登録証が発行されます。防犯登録証には、自転車の車体番号と登録者の情報、登録番号が記載されています。また、自転車には防犯登録シールが貼られます。このシールの存在が、所有する自転車の盗難防止などのさまざまな効果があります。登録内容の変更が必要な場合、例えば住所変更や所有者の変更などがある場合は、再度、警察署や交番にて手続きを行います。必要な書類は変更内容によりますが、基本的には防犯登録証と身分証明書が必要です。手続きにかかる費用や手続きの詳細は、地域や警察署により異なるため、事前に確認してから手続きを行うことをおすすめします。
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