公開日:2025.11.16

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熱々の唐揚げに、カリッとした天ぷら。食卓に並べば誰もが笑顔になる揚げ物料理。しかしその一方で、調理の手間や油の扱いに尻込みし、「家では無理」と諦めている人も少なくありません。コンロまわりが油で汚れたり、火加減を誤って焦がしてしまったりと、揚げ物は「難しい料理」として敬遠されがちでした。

そんな固定観念を覆し、誰でも簡単に、そして安全に揚げ物を楽しめる時代がやってきたのです。家庭用フライヤーの進化は、私たちの台所に“プロの味”をもたらしてくれました。油を使うタイプだけでなく、油を使わずにサクサク食感を再現するノンオイル型まで、ラインナップは多様だ。揚げ物はもう、「たまに作る面倒な料理」ではなく、「毎日の食卓に取り入れられる、もっと身近な存在」になりつつあります。本記事では、そんな現代型フライヤーの選び方や活用法を、家電評論家の視点で深掘りしつつ、厳選したおすすめ製品も紹介します。

1. .フライヤーとは何か

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フライヤーとは、揚げ物を簡単かつ安全に調理するための専用家電です。かつて揚げ物といえば、コンロに油を張った鍋を置き、温度を手探りで調整しながら火加減や食材の状態を見守り続けなければなりませんでした。しかしフライヤーは、こうした煩わしさを一気に解消してくれる調理器具なのです。

現在、家庭用フライヤーには主に2つのタイプがあります。ひとつは油を使ってしっかり揚げる「オイルフライヤー」、もうひとつは油をほとんど使わず熱風で調理する「ノンオイルフライヤー(エアフライヤー)」です。

オイルフライヤーは、食材を油にしっかりと浸して高温で揚げるため、外はカリッと、中はジューシーな仕上がりになります。唐揚げやとんかつなど、定番の揚げ物を本格的に楽しみたい方には根強い人気があります。

一方でノンオイルフライヤーは、加熱された空気を高速で循環させることによって、揚げ物に似た食感を再現します。油の使用量がほとんどないため、キッチンが汚れにくく、後片付けも簡単です。健康志向の方やダイエット中の方、あるいは油の扱いが不安なご家庭では特に好まれており、年々その需要は高まっています。

どちらのタイプにも共通しているのは、温度管理や加熱時間を自動で制御してくれるという点です。火を使わないことで火災のリスクが軽減されるだけでなく、調理中に目を離しても安心できる安全設計となっています。さらに、外側が熱くならない二重構造や、自動電源オフ機能など、安全機能も進化しています。こうした特長により、揚げ物がかつての「ハードルの高い料理」から、今では「日常的に楽しめる一品」へと変わりつつあります。唐揚げ、春巻き、カレーパン、ポテトフライなど、今まで外食や惣菜で済ませていた料理が、手軽に家庭で再現できるようになったのです。しかも、失敗のリスクは限りなく少なく、仕上がりは安定して美しい。家庭用フライヤーは、まさに家庭料理の可能性を広げる存在だと言えるでしょう。

2. フライヤーを選ぶ際のポイント

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フライヤーを購入する際に大切なのは、「何をどれくらい揚げたいのか」「どんな場面で使うのか」を具体的に思い描きながら選ぶことです。製品によって機能や容量、使い勝手は大きく異なります。自分や家族のライフスタイルに合った一台を見つけるためには、いくつかの重要な視点があります。

(1) 加熱方式

まずは加熱方式の違いを理解しておきましょう。オイルをしっかり使って本格的に揚げるオイルフライヤーは、外はサクサク、中はジューシーな仕上がりになります。特に唐揚げやフライドポテトなど、揚げ油のコクや香ばしさを重視したい場合には最適です。逆に、カロリーを抑えたい方や油の処理が面倒だと感じる方には、ノンオイルフライヤーのほうが快適かもしれません。油をほとんど使わずに済むため、洗い物も少なく、後片付けまで含めて手軽に使えるのが魅力です。

(2)調理容量

ひとり暮らしや少量調理が中心の方であれば、1リットル未満のコンパクトなモデルでも十分対応できますが、家族全員分を一度に調理したい場合には、2〜3リットル以上の大容量タイプがおすすめです。エアフライヤーの場合は、熱風を循環させる構造上、食材を重ねずに広げる必要があるため、見た目以上に庫内スペースが重要になります。

(3) 温度設定の自由度

コロッケや天ぷら、野菜の素揚げなど、料理によって適した温度は異なります。細かく温度を調整できる機種であれば、料理の幅が広がり、より繊細な味わいを楽しむことができるでしょう。自動メニューを搭載した製品であれば、ボタン一つで最適な温度と時間に設定してくれるため、初心者でも安心して使用できます。

(4) メンテナンスや掃除

日々の使用を想定した場合、清掃性も重要なポイントになります。油を使うオイルフライヤーであれば、油受けやバスケット、フタなどが簡単に取り外せて丸洗いできるかどうかが非常に重要です。ノンオイルタイプでも、内部に脂分やカスが溜まるため、拭き掃除やパーツ洗浄のしやすさはチェックしておくとよいでしょう。

(5) 安全性

なにより忘れてはならないのが、安全性です。高温を扱う家電だからこそ、誤作動や事故のリスクを抑える設計が求められます。たとえば、自動電源オフ機能や過熱防止機能、ロックボタン付きの操作パネルなどは、日常的に使う上で安心感を与えてくれます。小さなお子さまやペットがいる家庭では、外側が熱くならない設計かどうかも重要な確認事項です。

このように、フライヤー選びには多くの視点が必要ですが、自分の生活スタイルや料理の頻度、キッチンスペースなどを具体的に思い描くことで、理想の一台がきっと見つかるはずです。家庭料理をもっと手軽に、もっと楽しくしてくれるフライヤーは、今まさに“買い時”を迎えていると言えるでしょう。

3. フライヤーの効果的な使い方

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フライヤーは、「入れてスイッチを押すだけ」の便利家電として知られていますが、ほんの少しの工夫を加えることで、さらに仕上がりが格段に良くなります。調理の効率を高め、満足のいく食感と味わいを得るためには、基本の使い方を正しく理解し、自分なりの調整を行うことが大切です。

(1) 水分管理

まず、調理前の準備段階で意識したいのが、食材の水分管理です。特に揚げ物では、衣をつける前にしっかりと水気を拭き取ることで、油跳ねを防ぎつつ、衣の密着性も高めることができます。ノンオイルフライヤーを使う場合も、過度な水分は加熱ムラや食感の劣化につながりますので、キッチンペーパーなどで丁寧に拭き取ってから調理に臨みましょう。

(2) 湯温管理

オイルフライヤーを使用する際は、油の温度管理がとても重要です。予熱機能が付いている場合は必ず使用し、安定した温度で食材を入れることがカラッとした仕上がりにつながります。例えば唐揚げやとんかつは180度前後が適温ですが、コロッケや素揚げの野菜は160〜170度でも十分おいしく揚がります。調理中に温度が下がると、油を余計に吸ってしまい、べちゃっとした食感になるため、適温を保つことが肝心です。

一方、ノンオイルフライヤーでは、熱風を食材に均一に当てることが重要となります。庫内が予熱されていないと、加熱にムラができたり、仕上がりにバラつきが生じるため、数分間の予熱時間を取るようにしてください。また、バスケット内に食材を詰め込みすぎると熱風がうまく循環しないため、なるべく間隔を空けて並べ、途中で一度上下を返すなどの工夫を加えると、より均等にカリッと仕上がります。

(3) 冷凍食品の調理

冷凍食品の調理にも、フライヤーは非常に便利です。事前に解凍せず、そのままバスケットに入れて加熱するだけでOKなものが多く、時短調理にも役立ちます。ただし、衣が厚いものや油分が多い食品は、あらかじめ加熱時間を長めに設定したり、最後に数分の追い焼きを加えたりすることで、より香ばしさが引き立ちます。

フライヤーの真価が発揮されるのは、再加熱のシーンでもあります。例えば、前日に作った揚げ物をレンジで温め直すと、衣がふやけてしまうことがよくあります。しかしフライヤーを使えば、外側はカリッと、中はしっとりとした理想的な食感を復活させることができます。これは、エアフライヤーならではの大きな魅力のひとつです。

このように、ほんの少しの工夫でフライヤーの性能は何倍にも引き出すことができます。「自動でやってくれる」便利さを活かしながらも、素材や仕上がりにこだわることで、より豊かな家庭料理の世界が広がっていくのです。

4. フライヤーを購入する方法

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フライヤーを選ぶ際には製品の性能だけでなく、「どこで買うか」という点にも注目する必要があります。販売ルートによって、価格、保証、サポート体制に大きな違いがあるからです。ここでは、主な購入先の特徴と、それぞれのメリット・注意点について詳しくご紹介します。

(1) 家電量販店

まず最も一般的な購入先として挙げられるのが、家電量販店です。実店舗での購入は、実物を直接見ることができる点が最大の魅力です。サイズ感、質感、操作パネルの見やすさなど、ネット上では判断しにくいポイントを自分の目で確認できます。また、店員に相談しながら比較できるため、初心者でも安心して選ぶことができます。タイミングが合えば、セール価格やポイント還元も利用でき、結果的にお得に購入できるケースもあります。

(2) ECサイト

次に人気が高いのが、ECサイトでのオンライン購入です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでは、数多くの機種が一覧で比較でき、価格も競争的です。レビューを参考にしながら選べるため、実際の使用感や評価を事前に知ることができるのも利点です。また、在庫も豊富で、欲しいときにすぐ手に入るのも大きなメリットです。ただし、出品者の信頼性や、並行輸入品・類似品の紛れ込みには注意が必要です。購入前には、販売元や保証内容をしっかり確認することが大切です。

(4) 公式ショップ

公式メーカーのオンラインショップも信頼できる購入先のひとつです。価格は若干高めになることがありますが、公式モデルや限定カラー、セット販売など、他では手に入らない仕様が揃っていることもあります。また、メーカー直営のため保証が手厚く、故障時の対応もスムーズです。長く使いたい製品を安心して購入したい方にとっては、非常に有力な選択肢と言えるでしょう。

(5) リサイクルショップ

あまり知られていないルートとして「リサイクルショップ」や「中古家電店」の活用もあります。引っ越しや買い替えに伴って手放されたフライヤーが、良好な状態で販売されていることも多く、価格は新品の半額以下になることも珍しくありません。特にエアフライヤーは使用頻度が低く、状態の良い中古品が見つかる可能性が高いため、コストを抑えたい方にとっては検討する価値があります。

ただし、中古品にはリスクもあります。油を使った形跡が残っていることもあり、ニオイや内部の劣化が気になる場合もあるでしょう。また、説明書や付属品が欠けていたり、保証が付かないことも多いため、状態をよく確認してから購入することが大切です。可能であれば、動作保証付きや「クリーニング済み」の表示がある製品を選ぶのが安心です。

5. おすすめのフライヤー製品の紹介

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「サクッと揚がった天ぷらやジューシーな唐揚げを、家でも手軽に作れたらいいのに……」そんな願いを叶えてくれるのが、今注目の「フライヤー」です。かつては業務用の調理機器という印象が強かったこのアイテムも、今では家庭向けにコンパクトかつ高機能なモデルが続々と登場しています。

特にここ数年、油を使わずに調理できる「ノンフライヤー」や、温度設定や自動調理機能を備えた「スマートフライヤー」など、選択肢は急激に広がりました。その結果、揚げ物はもちろん、焼き物や蒸し料理までこなせる万能調理家電として、再評価が進んでいます。

(1) パナソニック NU-SC180

パナソニックのNU-SC180は、単なるノンフライヤーではなく、スチーム機能を搭載したコンベクションオーブンです。揚げ物はもちろん、蒸し料理やパンの発酵・焼成まで対応できる万能機です。高温の熱風によって食材の外側をカリッと仕上げながら、内部はしっとりとジューシーに保ちます。フライヤー単体として見ると価格はやや高めですが、1台で多用途に活躍することを考えれば、非常にコストパフォーマンスの高いモデルです。

(2) フィリップス HD9270/91(エッセンシャルシリーズ XL)

ノンフライヤーというジャンルを世界的に普及させたパイオニア的存在がフィリップス。中でもこのHD9270/91は大容量(約1.2kg)で、家族分の揚げ物を一度に作れる点が魅力です。フィリップス独自の「ラピッドエアーテクノロジー」により、少量の油でカリッとした食感を実現。タイマーや温度設定の操作も直感的で、初めての方でも扱いやすい設計です。

(3) アイリスオーヤマ ノンフライ熱風オーブン FVX-D3A

コストを抑えつつ機能性にもこだわりたい方におすすめなのが、アイリスオーヤマの「FVX-D3A」です。最大230℃の熱風で、油を使わずに揚げ物風の料理が楽しめます。コンパクトな設計ながら庫内容量は広く、トレーや網も付属しているため、唐揚げやポテトなど多彩な調理に対応。予算1万円台でも手に入るため、初めてのノンフライ調理にチャレンジしたい方には特におすすめです。

(4) コイズミ ノンフライオーブントースター KOS-1236/K

デザインと機能性のバランスを重視したい方に人気のあるコイズミのノンフライオーブン。スタイリッシュな外観に加え、ヒーターと熱風ファンのW効果により、フライの衣もカリッと仕上がります。冷凍食品の再加熱にも強く、トーストやグラタンにも対応。操作はシンプルなダイヤル式で、毎日使ってもストレスを感じさせません。

(5) ツインバード コンベクションオーブン TS-D486B

リーズナブルで多用途な調理を求める方には、ツインバードのTS-D486Bがぴったりです。ノンフライ調理・トースト・グリル・ベーキングまで対応できる本機は、調理の幅が広く、庫内も広いため家族での使用にも適しています。シンプルな見た目ながら温度設定・タイマー・モード切り替えと基本機能は充実。特に焼きムラが少なく、鶏のから揚げやエビフライなどを油なしでパリッと再現できます。

6. フライヤーまとめ

フライヤーを使いこなすためには、ただ製品を手に入れるだけでなく、調理の工夫やメンテナンスのコツを知っておくことが大切です。また、どこで買うかによって価格だけでなく安心感も変わります。

用途や生活スタイルに合った選び方と買い方をすることで、揚げ物調理がもっと快適で楽しいものになります。使用頻度や主な調理食材を考慮して、理想の一台を見つけてみましょう。

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