1. フィットネスをはじめるには？

フィットネスを始めるには、まず「どこの部分を鍛えたい」のかや「どこの部分をやせたい」など、目標となる場所を絞り込むことが必要です。例えば、おなかの脂肪をへこませたい場合は、おなかの周辺にある筋肉を鍛えることが必要になりますが、とにかく運動すればいいと考えて意味のない運動をしても、効果は出ませんし、ケガの原因になってしまいます。

良くある話ですが、おなかをへこませたいとダイエットのためにフィットネスを始めたところ、とにかく汗をかこうとジョギングや室内ランニングマシンでとにかく走る運動を繰り返したそうですが、足首を痛めて運動ができなくなってしまい、結果的に運動量が減ってしまいますます太ってしまったという話がネット上でもよく聞かれます。このように、フィットネスをする理由だけでなく、身体の部位をどのように鍛えたいのかを考えてから、効果のあるフィットネスを実践することから考えましょう。自身で判断できない場合は、運動内容の相談に乗ってくれる専門家のいるジムを利用することもおススメです。

２.　フィットネスができる場所

それでは、ここからはフィットネスが実際に行える場所について、そのメリットなどを含めてご紹介します。

(1) 民間のスポーツフィットネスジム

ダイエットプログラムなどで有名な「ＲＩＺＡＰ（ライザップ）」や、女性専門のフィットネスジムとして全国展開されている「Ｃｕｒｖｅｓ（カーブス）」、ゲームソフト開発で有名なコナミが手掛ける全国展開型のフィットネスジム「コナミスポーツ」などが、代表的な民間のスポーツフィットネスジムです。これらのフィットネスジムでは、理学療法士やスポーツインストラクターなどの専門家が在中しており、個人の希望に合わせてフィットネスプログラムを考えてくれるので、確実に効果が見込めるとされています。特に「ＲＩＺＡＰ（ライザップ）」では“結果にコミットする”などとＣＭ展開していましたが、これは個人の希望に合わせてフィットネスプログラムをとにかく細かく設定することで、確実にダイエットを成功させる仕組みをアピールしていたものです。ちなみに、これら民間のスポーツフィットネスジムは会員制であり、月に一定の額を支払って利用することになります。いわば「フィットネスのサブスク」と考えてもらってもいいでしょう。

(2) 公共施設のフィットネスジム

自治体の中には「市営体育館」や「スポーツセンター」を設置しており、その中にフィットネスマシンなどを備えている施設もあります。事前に研修を受ける必要がありますが、１回あたり数百円からフィットネスマシンを使用できるので、まず運動習慣を身に付けるところから始めたい人にはお勧めの施設です。ただし、自治体によっては使用できる人を「在住在勤者」などに制限している場合があるので、施設に問い合わせることをおすすめします。ちなみに、あくまで施設を自由に使えると言うサービスなので、インストラクターが指導してくれるサービスもなく、予約制でもない場合は他の利用者と交代して使う必要があるので、混みあっている場合は使いたくても使えない場合があります。

(3) 自宅

自宅にフィットネス器具を購入して、マイペースに運動習慣を身に付けることも可能です。ただし、自宅にはさまざまな誘惑があります…テレビ、ネット、お酒、食べ物…さまざまな誘惑に負けてしまうこともあるので、運動習慣をしっかり身に付けたい場合には、施設に通うことをくせにした方が習慣をつけやすいかもしれません。また、運動器具を設置できる場所があればいいですが、仮に設置したとしても騒音などがマンションの下階の人などに迷惑をかけてしまう場合もあるので、使用する器具はある程度厳選した方がよいかもしれません。

3. フィットネスに必要なアイテム

それでは、ここからはフィットネスに必要なアイテムをご紹介します。あくまでおすすめのアイテムなので、既にお持ちの物があれば活用されればよいですし、あえて新品を購入する必要はありません。

(1) ウェア

運動時に使いやすいウェアを選ぶことは、極めて重要です。例えば動きやすいと思えるサイズを選ぶことはもちろんのこと、伸縮性が高くフィット感が良いウェアを選ぶだけで、運動のしやすさは格段に違います。もし、体形が気になって他人に見られたくない場合や、ストレッチレベルの軽運動を行う場合は、ぴったりサイズではなくむしろワンサイズ大きめのウェアを選ぶとよいでしょう。また、速乾性や伸縮性に富んでいるなど、機能性の高いウェアを選ぶこともおススメです。最近では鉱石などを生地に練り込んだ身体回復力の高いウェアも販売されているので、ぜひ着用して見られることをおすすめします。

(2) フィットネスマシン

自宅に設置できるフィットネスマシンは、意外と多いです。代表的なものを挙げると、自転車感覚で下半身を鍛えられる「エアロバイク」、自宅用トレーニングマシンの定番である「ランニングマシン」、その他引き締まったお腹づくりのために欠かせない「腹筋マシン」や、ぶら下がり運動を中心に行える「懸垂」もあります。そして、本格的なトレーニングを行うためには「ベンチプレスマシン」もおススメです。ただし、ベンチプレスマシンはかなり大型の器具であり、設置できる場所が限られます。設置する際には床の耐荷重を確認する必要もありますので、購入する際は販売店舗に相談しましょう。

(3) その他

運動する際に必要なのは「水分補給」です。携帯できる水筒を準備しておくと、脱水症状などを防ぐことができます。また、エアロバイクなどを持続して楽しみたい人には、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ対応のスピーカーやイヤホンがおすすめです。これを持っていると、スマホに入れている音楽を接続して聞くことができ、音楽に合わせて運動することでより効果の高い運動を行うことができるでしょう。

4. フィットネスを学ぶ方法

フィットネスは、素人が我流でやってもケガの原因になってしまうことがあります。やはり、鍛えたい場所に対して効果のある運動を無理なく行うことが、フィットネスの基本になります。ここでは、フィットネスを学ぶ方法についていくつかご紹介します。

(1) トレーナーのレッスンを受ける

ＲＩＺＡＰやカーブス、コナミスポーツなど民間のフィットネスジムには、知識を持ったトレーナーがいるので、彼らに相談して運動プログラムを提案してもらうのもおススメです。ベンチプレスマシンだけでなくプールなども完備しているコナミスポーツでは、個人の希望に合わせてフィットネスプログラムを作ってくれるので、例えば毎週金曜日は水泳、毎週土曜日はエアロバイク、などのように個人の身体の疲労を考慮しながら効果のある運動プログラムを実践させてくれます。もちろん、運動の結果に合わせてプログラムを細かく修正してくれるのもありがたいポイントです。

(2) 動画教材を活用する

動画を活用した「オンラインフィットネス」は、コロナ禍でステイホーム需要が高まったころから人気を集めるようになった、新しいフィットネスの取り組み方です。運動したいけど実際に施設に行くのは抵抗がある人も多いことや、近くにフィットネスジムがない人でも自宅で同じように運動ができることから、人気を集めているようです。例えば、子育て中のお母さんでも、小さな子どものことを気にせず、自宅でフィットネスができたり、仕事に追われてなかなか時間がなくフィットネスジムに通うことができない人でもフィットネスが可能なこと、いちいち着替えなどを持参して出かける手間がないことなどが、オンラインフィットネスのメリットと言えます。特に最近では、不特定多数の人と一緒にならないことから、マスクを外してフィットネスができるのも人気を集めている理由の１つです。

ちなみに、オンラインフィットネスは、録画された動画を視聴して行う「アーカイブレッスン型」と、インストラクターやトレーナーが目の前で実際に運動をしているライブ動画を見ながら受講することができる「ライブレッスン型」の２種類があります。アーカイブレッスン型は、自分の空き時間を利用して効率良く運動を行いたい場合やリーズナブルな費用でトレーニングを続けたい人におススメです。その他、自分が繰り返しトレーニングを行いたい時に、何度でも動画を視聴することができることから、最近はアーカイブレッスン型のオンラインフィットネスが特に人気を集めています。

(3) 書籍を参考にする

Ａｍａｚｏｎなどでフィットネスプログラムを紹介している書籍を購入するのもおススメです。書籍によってはＤＶＤなどが付録でついており、自分のペースで再生しながらフィットネスプログラムを実践することができます。かつて流行した「ビリーズブートキャンプ」や「ＴＲＦダンスエクササイズ」などが代表的なフィットネスプログラムです。古本屋などで購入して始めることもできそうです。

5. フィットネスアイテムは中古品でもよい？

フィットネスに必要なアイテムは数多くありますが、ウェアやＤＶＤなどは中古品でも支障なく使用できるものが多いので、問題はないでしょう。ただし、ウェアは心情的に新品の方がいいと思う人も多いので、本当に程度のいい中古品であれば購入する程度の考え方でよいでしょう。あと、エアロバイクなど自宅に設置する器具類も、動作確認ができている器具や安全性に問題がない器具であれば、中古品を購入して使用することも問題はありません。ただし、中古品の場合は壊れた場合でも保証が受けられない場合もあるので、長い目で考えると新品を購入する方がいいかもしれません。

6. 　フィットネスを始めたいときのまとめ

フィットネスにおいて、無理をすることはけして好ましくありません。筋肉や筋を痛めてしまうことで、取り返しのつかない古傷を作ってしまうことにもなりかねないので、ある程度の負荷を掛けながら、徐々に負荷を挙げていき身体を鍛えていくと言う、フィットネスの原点に沿いながら継続していくことをおすすめします。

また、フィットネスは毎日すればいいわけではなく、効果のある運動を少しでも継続して取り組めるように習慣づけることも必要です。週末だけでもいいですし、毎日行うにしても１０分程度の運動でもいい場合もあります…とにかく、運動習慣を身に付けて、その効果を持続できるようにすることがフィットネスには欠かせません。みなさんもその点、ぜひ考慮してフィットネスに取り組んでください。

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