公開日:2023.11.25 最終更新日:2023.11.27

電動工具にはさまざまな種類がある!その違いを見極めよう!

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DIYや機械の製造生産、木材や金属類の加工やメンテナンスに欠かせないアイテムと言えば「電動工具」です。電動工具にはさまざまな種類がありますが、混同されやすい電動工具もたくさんあります。例えば「サンダー」と「グラインダー」、あるいは「ポリッシャー」と呼ばれる電動工具がありますが、これらはすべて研磨のために使用されることが多い電動工具ですが、名前だけを聞いても、どう使い分ければいいのかわかりにくいと思います。そこで今回は「サンダーとグラインダーの具体的な違い」など、電動工具の種類と使い分けについて、詳しく解説します。

1、電動工具とは?

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一般的に電動工具とは「電気を動力源にして作業を行う工具」ことを指します。電力の供給形式にはバッテリー式とコード式の2種類に分かれていて、バッテリー式の場合は小型化されていることが多いのに対し、コード式の場合は大型化されています。大型になっている分、一度にたくさんの面積に対して作業を行うことができるなどのメリットがあります。

電動工具が用いられる作業の多くは、木材、金属、コンクリートなどの加工シーンです。手動で作業するよりも電動工具を使用することで、安定して力を加えることができるため、作業性が高まり、作業そのものの効率もアップします。

2、混同されやすい電動工具

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それでは、ここからは「混同されやすい電動工具」について、ご紹介します。実際に名前だけを聞いても「同じなんじゃない?」と思う人もいるかもしれませんが、実は大きな違いのある電動工具もあるので、この機会にぜひ参考になさってください。

(1)「電子丸ノコ」と「電気丸ノコ」

丸ノコの中でも、電子的な制御を可能にした「電子丸ノコ」は、搭載しているモーターの制御をより複雑化している構造のため、操作性が高く、精密な切断作業が可能となっている電動工具です。そもそも電子丸ノコはモーターのコントロールを電子制御でおこなっているので、自動車のアクセルワークにも似た作業が可能となっています。一方の「電気丸ノコ」よりも「電子丸ノコ」の方が軽くなっていますが、電気丸ノコよりもモーターなどの部品が電気丸ノコよりも小型のパーツが搭載されているためです。そのために、電気丸ノコよりもパワーが劣ることから、作業によって使い分けがなされています。

(2)「グラインダー」と「サンダー」

グラインダーとサンダーは、どちらも木材や金属などの対象物を研磨・研削加工するときに使用することのできる電機工具ですが、グラインダーは砥石を回転させて使用するのに対して、サンダーはサンドペーパーを取り付けたパッドを回転させて使用するという違いがあります。

グラインダーは砥石を回転させることができるので、研磨や研削の他に、材料を切断することもできます。また、砥石を交換することで木材や石だけでなく金属やコンクリートにも使うことができるので、職人さんの仕事道具として汎用性の高いものとなっています。一方のサンダーも、グラインダーと同じく、金属や木材の塗装前の研磨や塗装剥がし、サビ落としなどに使用することができる工具ですが、切断する機能がなく「磨く」と「削る」の2つに特化した機能になっているのが特徴です。

(3)インパクトドライバーとドリルドライバー

インパクトドライバーは、その名前の通り「インパクト(=打撃)」が加わるドライバーのことで、パワーが強いのが特徴です。そのパワーを活かして、ドライバービットやドリルビットを装着することで、ねじ回し作業だけでなく、ねじ締めや穴あけ作業もこなすことができます。可能です。一方のドリルドライバーは、穴あけ作業とねじ回し作業の2種類の作業をこなすことができます。パワーでいえばインパクトドライバーの方が強いので、作業の内容によって使い分けるのが良いでしょう。

(4)ルーターとトリマー

ルーターとトリマーは、面取りや溝切りなどを行う際に使用する電動工具です。ルーターとトリマーは、できる作業の性質がよく似ていますが、その取り回しに違いがあります。ルーターは両手持ちで使用する電機工具で、面取り・ほぞ作り・切断など幅広い作業を行うことができ、特に溝切りを行う際には必須アイテムとなります。一方のトリマーは、基本的にはルーターと似た仕事を行いますが、ルーターよりも小型になっており、取り回しがよく、片手使用できる工具です。また専用のビットを付け替えると、さまざまなデザインの飾り面取りが可能なので、細かい作業を行う際に用いられます。

3、サンダーとグラインダーの違いを細分化して分析する

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それでは、この章では特に使い分けが難しいとされる「サンダー」と「グラインダー」の違いをピックアップしながら、違いや使い分けについて掘り下げて考えてみましょう。

(1)得意な作業

サンダーは、サンドペーパー(紙やすり)を取り付けたパッドを回転させて使用することから、素材の表面をなめらかにする研磨作業、塗装や錆落としなどの作業に適しています。きめ細かい部分の作業を行う際には特におすすめの電動工具となっています。

一方のグラインダーは、装着した砥石を回転させて使用するので、金属のバリ取り作業や、石材の切断などの作業に適しています。回転力をつけてかつハイパワーで研磨を行うことができるので、硬い素材の加工に適している電動工具と言えます。

(2)サンダーの仲間たち

サンダーの中にも特殊な能力を持った工具があり、それぞれ使い分けをすることがあります。例えば研磨布をベルトで単一方向に移動させる「ベルトサンダー」は、パワフルで高速な荒研ぎが可能で、サンダーの中でも最も強力な研磨性能を持っています。サンダーの仲間の「ランダムサンダー」は、その名のとおり研磨パッドが粗・密の二種類の回転運動を行い、ランダムなリズムで材料に対して研磨を加えることができます。研磨効率が高く、荒研ぎから仕上げ研磨までこなせる、作業範囲の豊富なサンダーです。細やかな研磨をしたいなら「オービタルサンダー」を使いましょう。研磨パッドが細かな回転運動を行うので、仕上げの研磨に効力を発揮します。

(3)グラインダーの仲間たち

サンダーと同様に、グラインダーにも仲間がたくさんあります。「ディスクグラインダー」は、円盤上の砥石を回転させて研磨作業を行う工具で、作業目的に応じて砥石を交換して使用します。前述した「サンダー」と同じようにも聞こえますが、砥石の回転速度を低速、高速、変速と変更することができるので、サンダーと比べてもきめ細かい作業が行える工具になっています。

さらにきめの細かい作業をしたい場合には「ハンドグラインダー」がおすすめです。ハンドグラインダーは、軸の先端に付いた砥石を回転させ、鉛筆やペンのように持って、細かい部分の研磨作業を行う工具です。砥石の部分が小さく、鉛筆で文字を書くように使用できるので、細かなパーツやスポットの研磨作業、ガラスなどの繊細な材料を加工する作業に向いています。

ユニークなのは「卓上グラインダー」です。卓上グラインダーは、その名の通り据え置き型で、厚みのある砥石を回転させ、材料を押し当てて研磨作業を行う工具です。ネジのような小さなパーツの加工や、凸凹を平らにするような材料の均一化を要する作業に最適です。

4、電動工具にはさまざまな種類がある!その違いを見極めよう!まとめ

サンダーやグラインダーは、プロの技師さんだけでなく、DIYなどでもよく利用されるため、多くのメーカーからさまざまな種類の工具が発売されています。代表的なメーカーを挙げると「マキタ」「ハイコーキ」「BOSCH(ボッシュ)」「RYOBI(リョービ)」などがあります。これらのメーカーの工具類は、ホームセンターなどでも販売されるようになってきたので、一般の市民の方にもおなじみになっているかもしれません。

実際、電動工具のメリットである「効率よくハイパワーで加工できる」ことが重宝され、手工具と比べてかなりハイパワーなこともあり、職人さんだけでなく、趣味の世界で一般の市民の方も購入して使うようになりました。

電機工具を導入することで得られる一番のメリットは、作業の効率化です。現在ではプロの現場をはじめ、家庭のDIYなどでも広く使われるようになりました。かといって、プロユースの電動工具をいきなり素人が使いこなそうとするのは危険極まりないことですから、最初のうちはアマチュアユースの電動工具を購入したり、リサイクルショップでリユース品の電動工具を購入したりして、「慣れてから」高性能の電動工具を導入されることをお勧めします。

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